20121009『原発アウトロー青春白書』 久保将義
「Fukushima」は風化したのでしょうか。そんなことはないと言いたいのですが、原発の再稼働のニュースが続くと、風化したのではなく風化させたい人たちがいると思ってしまいます。当時情報が錯綜している中で、管理者でも指導者でもない若者達が、かなり正確に情報を掴んでいました。それは原発作業員です。家族が「被爆する」と慌てふためいていた時に、彼らは「もうしているよ」と思っています。その恐ろしさを知りながら、彼らはまた原発の仕事に戻っていきます。もちろんお金のためということもあるでしょうが、それよりも分からない連中が行っても時間がかかりすぎる、仕事をしていた自分たちが行った方が良いと判断するのです。このテクストを読むと、いったい誰が「アウトロー」なのか、そして政府の正式な調査報告書であるはずの「白書」と銘打った理由が、明確になってきます。...