20081011『日本料理の歴史』 熊倉功夫
現役時代によく生徒たちに言っていました。『私は働くために食べるのではなくて、食べるために働いているよ』と。もちろん多少オーバーな表現なのですが、食べる事の重要性を強調したかったのです。私たちの親世代は戦争体験者なので、まともに食べられなかった時を経験しています。それ故に、食べられるだけで幸せであり、食の質を求めるのは贅沢である、という感覚を持っていました。時は流れ、今は飽食の時代と言われ、ファストフードが溢れかえっています。メディアでは食関係の情報が常に流れ、海外でも日本食や「Wagyu」が人気です。そういった時代だからこそ、一度立ち止まって「日本料理」とは何なのか、ということをしっかりと考えてみるべきでしょう。国際舞台では自国の文化を知る者が活躍できます。そのためのヒントを与えてくれる作品です。...