20091222『夢は書物にあり』 出久根達郎
出久根達郎古本屋出身の作家です。それ故に本にまつわる話については数多くの面白いエピソードを知っています。それが満載されているのが、本書『夢は書物にあり』です。もちろん本で何もかも知るということは不可能でしょう。しかし、本から多くのことを学べるのもまた事実です。小さい時から読書に頼ってきた私からすると、非常に親近感のあるテクストでした。それにしても私たちが知らない、作家の話や本の話には驚きます。「本が学校である」と言われた作者は中学しか出ていません。つまり本作に見える「教養」は、作者が読書によって培ってきたものです。その広さと深さには驚きますし、AIが発達した今だからこそ役立つヒントに満ちています。...