8. 授業のアイディア

授業に関して役に立つアイディアを色々とまとめてあります。作品の選択方法、作品の扱い方、参考文献、各種試験準備の方法等、具体的に授業のヒントとなるような内容となっています。これらの情報を参考にして、生徒や学校の状況に応じた最良の形を作っていって下さい。
Selected Pages
-
8. 授業のアイディア
7) 授業のアイディア 「逍遙通信」
「逍遙通信」は札幌在住の澤田展人が編集、発行している個人雑誌で、2016年より毎年1回の発行となっています。澤田はかつて高校教師をしていましたが、現在は養育里親、市民講座講師、作家として活躍しています。創刊号の発刊の辞において澤田は「豊かな情報に接することができるほど、私たちは狭く貧しい空間に自足するという逆説を生きているのではないか。」と述べています。私は彼と札幌南高校において同期でしたが、この考えに賛同し「逍遙通信第二号」よりIBに関する文章を寄稿しています。この雑誌は一般読者を対象としていますので、私の文章もIB関係者でなくとも関心が持てるようなものとなっています。加えて、授業の実践報告や専門的分野に関しての解説もありますので、IB教員や関係者にも役立つものとなっています。澤田の許可を得て、ここに掲載します。
-
8. 授業のアイディア
11 「逍遙通信第十一号」 誌上授業 『光まで5分』 桜木紫乃
「逍遙通信第十一号」では、今まで授業で生徒と共に培ってきた文学作品の分析方法を生かし、新たな文学作品の読解を試みています。高校生だけではなく一般読者にも楽しめる「読み」の模索とも言えます。 今回取り上げたのは、北海道出身の直木賞作家である桜木紫乃の作品です。彼女の作品は、北海道に生まれ育った作者の感性が生きているのがよく分かるものが多いのです。寒さ、霧、透明さ、と言った寒冷地特有の要素で満ちています。ところがこの作品は舞台が沖縄です。果たして寒冷地出身の作家に沖縄の「暑さ」は描けるのか。また描いたとして、どのような影響をテクストに与えるのか。それらを考えるためのヒントとなります。
-
8. 授業のアイディア
5) 授業のアイディア 文学テクスト選択方法
文学テクストの選択は経験の長い教師にとっても悩みどころです。これからDPの指導を始める教師や、始めて間もない教師にとっては、不安で自分の選択で良いのかどうか迷いながら授業の構成を考えていることでしょう。SSSTの生徒や指導者も当然一番苦労するパートの一つです。どうすれば良い選択ができるでしょうか。実践的に考えてみます。
-
8. 授業のアイディア
2)授業のアイディア 設問つき文学分析(Paper 1)の指導
設問つき文学分析(Paper 1)の指導はどのようにすると良いでしょうか。4つのジャンルがあり、その全ての準備を2年間(実際には丸2年間ありません)でするのは簡単ではありません。実践の練習も必須になります。ここでは一つの例をご紹介します。
-
8. 授業のアイディア
1) 授業のアイディア 毎週の授業構成
毎週の授業の構成をどのようにするかは、最も重要であり、また悩みどころでもあるでしょう。国や地域、学校の状況によっては「毎週」とは違った時間単位で構成しなくてはならない場合もあります。そして多くの教師は文学テクストを一冊ずつ扱って仕上げて行くことが多いでしょう。私は長年テクスト並行型の授業を実施してきました。この方法とメリットデメリットをご紹介します。皆さんが最も適切な授業構成を作り上げるための参考にして下さい。
-
8. 授業のアイディア
20090529『華岡青洲の妻』
有吉佐和子は『華岡青洲の妻』を書くことにより、何を伝えようとしたのでしょうか。もちろん、一見素晴らしい関係のように見られる加恵と於継の嫁姑関係が、じつは大変な確執を潜めていたという暴露物語としても読めます。しかし、この作品の恐ろしい大団円は、末尾の墓の描写でしょう。於継の墓は立派ですが、加恵の墓は姑のものより大きいのです。そして、青洲の墓は彼女たちの墓が完璧に見えなくなるほどの大きさがあるのです。青洲の愛を求めて、妻と母は凄まじい争いを繰り広げるのですが、青洲はほとんど介入しません。青洲は彼女たちの犠牲を経て世界に先駆け麻酔薬を完成し、その栄光は頂点を極めます。作品のほとんどが嫁姑の争いについて描かれているだけに、最後の墓の描写が大きな意味を持ってきます。これから社会に出て行く若者達が一読し、多くのことを考えるためのテクストとして相応しいものです。