20090128『空海の風景』 司馬遼太郎
空海は現在でも多くの場所で語り継がれていますし、伝説も数多く存在します。そして、間違いなく魅力的な人物です。中国(唐)に留学した時に、既に中国人を唖然とさせるほど素晴らしい漢詩を作成し、見事な達筆でそれを表現できました。20年の予定の留学であったのに、2年未満で必要な知識を獲得し、当時の密教の最高僧である恵果は、外国人の空海に全てを教え跡継ぎと認定して安心して亡くなります。彼が現代に生きていたら一体どんなことを成し遂げていたのでしょうか。それとも現在は天才を生みにくいのでしょうか。強い人気を誇った司馬遼太郎の歴史小説の魅力が十分に発揮されている作品です。混乱の時代であるからこそ、英雄の出現が望まれるのかもしれません。少なくとも私たちは空海の生き様から多くのことを学べるでしょう。 毎年中学3年生から高校3年生までの生徒に、大学の卒業論文のミニチュア版のような、Extended...