20110831『プリンセス トヨトミ』 万城目学
荒唐無稽な話を創作する時に、現代を舞台にするのはそれほど簡単ではありません。何故なら、読者は現代に生きているのですから、そんなことはないよとか、そんなはずないじゃないか、と思ってしまうからです。しかし、この作品は不思議な説得力を持っています。それはどこから来るのか分析するのも面白いでしょう。また、現代的課題を上手く織り込んでいます。性同一性障害、携帯電話、インターネット、そして大阪人の心情などです。これらにより説得力が増します。こういった手法について考察してみるのも文章分析の良い練習になります。種々のテクストを学んでいくのは、DPの試験準備にとって必須の作業となるでしょう。...