20070511『砂の女』 安部公房
安部公房は私が高校生時代に夢中になって読んだ作家でした。出会いは高校一年生の時で、友人と札幌のジャズ喫茶に入った時、横のテーブルで先輩が読んでいたのが安部公房の『水中都市』でした。その姿がかっこよくて憧れました。そして、自分も読み始めてはまりました。『砂の女』は彼の代表的作品ですが、DPで毎年使用していました。 パリのシャイヨー宮にあった、一種の名画座とでも言えるシネマテックで、安部公房の「砂の女」を観たのは、15年以上も前の事だ。勅使河原宏監督のこの素晴らしい映画は、日本で一度観ていた。だが、一体パリではどんな人たちが来るのか、興味津々であった。 館内は満員で殆どがフランス人だった。しかも、何と字幕スーパーがなかったのだ。日本語を解するフランス人の多いことに、驚いたのを覚えている。日本の経済力の上昇と共に、中国語だけではなく日本語への関心も高まりつつあることを実感した。...