20100728『パリでメシを食う。』 川内有緒
『パリでメシを食う。』はレストラン巡りの本でもなければ、料理本でもありません。パリで働いて、何とかメシを食えるようになった日本人の半生を描いています。種々の人たちがいて、皆それぞれの方法でパリに定着し、メシを食っています。それは特殊なサクセスストーリーではなく、自然と「そうなった」という人たちです。パリは色々な語彙で飾られます。しかしパリの本質はそれらの美辞麗句を纏ったものではなく、どんな人間をも受け入れて、この地に馴染ませてパリジャン、パリジェンヌを作り上げてしまう力であり、その結果の姿こそが魅力的なパリなのではないでしょうか。街の姿を考えるための役に立つ参考書であると言えるでしょう。...