20100125『太郎が恋をする頃までには』 栗原美和子
栗原美和子の私小説です。自身が被差別部落出身者と結婚した経験を元にしています。島崎藤村の『破戒』を扱う時に、参考文献として生徒たちに紹介しています。現代においても部落出身者に対する差別は存在しており、その苦しみと悲しみを十分に伝えてくれる作品となっています。親戚のみならず両親からも拒絶される主人公の辛さは臨場感があります。元々農民に相対的優越感を与えるために為政者が作った「穢多・非人」という階級なのですから、人の力で変えられると期待しますが、簡単ではないようです。私たちが暮らしているそれぞれの場所における差別について考えるための、良いテクストであるに違いありません。 今年のパリはよく雪が降る。普段は東京と同じ位で、滅多に雪は降らないのだが。石畳に雪が積もるのは美しい。私の故郷である北海道の友人たちにそんな話をすると、雪かきの苦労を忘れたか!...