20110613『高橋悠治対談集』 小沼純一
高橋悠治は作曲家でピアニストですが、非常に魅力的な音楽を紡ぎ出します。この対談集では、種々の人たちとの対談が紹介されています。高橋は遠慮無く思ったことを発言します。それがまた小気味が良く、読んでいて無上に楽しいのです。オーケストラとの共演を余りしない理由として、オーケストラは2回くらい練習してすぐ本番で、その時に流行っている音楽をやるからその場限りでつまらないと斬って捨てます。原発の管理について聞かれると「管理しなくちゃいけないとされるものは、本来は管理できないものだと思う。」と、私たちがなかなか言えないことを思い切りよく断言してくれます。ものの表面を見るのではなく、内部の奥深くにある根本をしっかりと捉えて表現する姿には、彼の音楽が重なってきます。...