20080829『悩む力』 姜尚中
自分を知ることが難しい時代になっています。仮想現実と真の現実の差が少なくなり、生成AIでいかにも「本物」のような「偽物」が簡単にできるようになると、私たちは自分がどこにいるのか、何をしているのか、どこから来てどこに行こうとしているのか、分からなくなってきます。そんな時に、自分の立ち位置を把握するのはどうすれば良いのでしょうか。姜尚中は夏目漱石とマックス・ウェーバーを比較しながら、一つの方法を示唆してくれます。ITの発達により、突然私たちの目の前に「世界」が出現しました。その世界と自分との関係を理解することなしには、二十一世紀を生き抜くことは難しいでしょう。そのためのアイディアがここには提示されています。 岡目八目ではないが、離れたところから見ると、ものの本質が良く見えてくることがある。最近、一般的な「日本人」とは違った「異邦人的視点」を持った人々が多く活躍している。リービ英雄、多和田葉子、水村美苗、楊逸、そして姜尚中。...