20090630『バカと東大は使いよう』 伊東乾
東大を論じることができるのは、東大を出た者だけだと言われることがありますが、伊東乾は東大出身で東大の教員ですから、十分にその資格があるでしょう。現役東大生の面白い話が紹介されています。「何やったら優くれんの?」と聞いたり、医学に興味がないのに医学部を目指す学生がいたりします。即戦力を求める社会に対して、応用力を鍛えるための教養課程が機能していないと指摘します。かつてハーバード大学に学んでいた久保正彰が、大学寮で「教養とは何か?」と議論になった時、最終結論は「教養とは、喋ることと食べること」であったそうです。ブリヤ=サヴァランではありませんが、「君が何を食べたいか、その場で何を話したいか言ってみたまえ、君の教養度を教えて上げよう」と言えるのかもしれません。...