文学テクストの解説 『1984年』 オーウェル
オーウェルの『1984年』はディストピア小説ですが、コロナ禍で再び脚光を浴びていました。カミュの『ペスト』などのように、不条理な閉鎖状況に追い込まれた時の対処方法を学ぶことができるからでしょう。しかし『1984年』は、第二次世界大戦直後に書かれた「近未来小説」ですから、私たちにとっては既に過ぎ去った過去の物語のように見えます。ところが、内容は過去の事どころか、現在起こっているまたは近未来に起こるかもしれない恐ろしいものとなっています。それを「ビッグ・ブラザー」、「ウィンストン」、「三つのスローガン」という視点から読み解いてみます。 作品名:『1984年』 作者名:オーウェル 【ビッグ・ブラザー】...