20120418『とどめの一撃』 マルグリット・ユルスナール
人間関係というのは複雑で、理想を考える事すら難しい所があります。一人の人にとって理想的な人間関係があっても、それが他の人にとっても理想とは言えません。一人一人が生まれてから旅立つまで永遠に考え続け悩み続けるものでしょう。この作品の主人公エリックも、悩み続けます。エリックの親友であるコンラートの姉ソフィーはエリックを愛しますが、エリックはそれを素直に受け入れることができません。二人とも悩み続け、数多くのドラマをくぐり抜けます。そして、彼らが再会する時に作者が表現したかったものは「絆」であるとの証言があります。「絆」は人間関係とも置き換えることができます。ユルスナールが示したかった絆とはどのようなものでしょうか。...