20080924『最高学府はバカだらけ』 石渡嶺司
日本の大学状況は海外の大学とはかなり違います。私の住むフランスでは、大学生はよほど真剣に学ばないと大学を卒業できません。大学1年生から3年生(フランスの大学は3年間です)にかけて、どんどん人数が減っていきます。進級試験に落ちる者が多くいるからです。そのため学年の人数はピラミッド型となります。それに比べて日本の場合は、入学試験は難しいですが、いったん入学すると成績を考えなければ割と簡単に卒業できます。加えて子どもの人数が減ってきているので、大学は過剰供給となり、誰でも「大学」に入れる時代となってきました。そのような日本の大学の現状を赤裸々に描く本作は、大学の虚像を打ち砕いて真の姿を見せてくれる「案内書」となっています。...