20090218『浅草東仲町五番地』 堀切利高
今や浅草はインバウンドで賑わっていることでしょうが(人ごみは苦手なので、最近は京都を含めて人が多い所は避けています)少し前はもう少し落ち着いていたことでしょうし、本作の舞台となる昭和前期は全く違った「賑わい」があったのでしょう。作者の堀切利高は浅草の旅館「柳屋」の跡取り息子です。彼が語る浅草は非常に面白く、まるで映画の世界です。しかし、これはフィクションではなく、昭和前期に間違いなく存在した風景なのです。街の姿も人も変遷しますが、どこかに変わらない何かがあることでしょう。この浅草は現代の浅草にどのように受け継がれているのでしょうか。日本人の心の原点に繋がるものを感じることができるエッセイです。...